安かったので久しぶりに「金の粒」を買ってみました。
以前食べた時に良い印象を持たなかったので、遠ざかっていました。
まだパキッとタレやってるんですね。
もはや定番化したのかな??
パキッとタレ
最初に出た時「これ、一体誰が喜ぶの?」って思っていましたが、どうやら子供が喜ぶようです。
ミツカンのHPには、パキッとタレを開発するに当たっての苦労あれこれが書かれていましたが、入れ物のことばかり書かれていて、肝心の納豆はどうなの?と思いました。
納豆よりも、別の部分で差別化を図ったのでしょうか。
『金の粒』で検索かけると『金の粒 美味しくない』って出てきますので、まあ、しょうがないですね。
タレは”とろみ”のある甘いタレで、納豆の上に落としても沈んでいきません。
私は甘いタレは誤魔化している感じがして好きじゃないですが、子供は食べやすいかもしれませんね。
納豆は?
表面の白い膜
発酵による納豆菌がびっしりって感じです。
手作りしたことがある人は分かると思いますが、白い膜は上手に発酵してるかを見極める基準にもなります。逆に白い膜が無ければ、雑菌や温度調整による失敗作の可能性が高いのです。
最近の納豆はフィルムを使用しているため、表面の白い膜が消えてしまっているものがほとんどなので、驚く人もいるのでは…。
固さ・粘り・香りが独特
豆はかなり柔らかく、香りが他の納豆と明らかに違います。発酵が進みすぎて、アンモニア臭が出始めている納豆のような、でも甘さがあるような…。私はちょっと不快感が残りました。
混ぜると、やたら細かい糸を引くんだけど、他の納豆に比べて粘りが弱いというか、糸もふわふわしているというか…豆の柔らかさと相まって、ちょっと食べごたえがない。
最近柔らかい食べ物って増えているけど、納豆にも影響が出たか??
味
食感が全くない分、納豆独特の苦味のようなものを強めに感じる。とにかくネバネバと言うより、フニョフニョしている口当たりと臭いが気になり、味どころではありませんでした。
不味いわけではないんですけどね、今までにない変な感じです。
もしかして、ミツカンHPに載っている独自製法のせい??
金の粒を調べると
公式HPによると、「納豆菌」の中でも特徴を持ったものを使っているとのことですが、詳細は記載されていませんでした。わざわざ違う菌を使うなら、その菌の優れている点を書いても良いと思うのですが。
平成9年に納豆業界に新規参入し、当時は新参者でしたから、差別化は必要だったのでしょう。
ただ、「味・商品ラインナップ・タレ、考え方」どれをとっても納豆好きには好まれない感じがしますね(笑)
『将来的には糸を引かない納豆が誕生するかも!?』(公式HPより)と言ってしまう時点で「納豆ナメてんのか!!」と怒られちゃいそうです。
しかし、それだけの違いを出したから成功したとも言えるかもしれません。
金の粒あれこれ
金の粒はどんどん新しい商品を売り出している印象がありますね。カルビーがポテトチップスで使ったのと似たような手法で、最近の大手企業はみんなこれやってます。
納豆好きには好まれなくても、たまにしか食べない人でも楽しめて、値段も安くて、やっぱり需要のある納豆なんだろうなと思いました。
これはこれで、存在としては有りだと思います。
最後に。日本全体の納豆の消費量が減ってきて、食べない人たちに美味しさを伝えることは重要な課題です。新しい商品を開発して、消費量の少ない関西方面や、子供に目を向けるのも一つの手法だと思います。でも、美味しさを伝えるなら、基本である納豆自体の質の向上を、本来の美味しさを損なわない開発を、お願いしたいのものです。