(出典:news.mynavi.jp)
8月13日に放送されたアメトークで「読者芸人」の未公開シーンが放送されました。
そこで放送されたのが、読書大好き又吉・三浦・若林の3人が視聴者からの質問に答えてくれるコーナー。
中でも光浦靖子さんの発言に、何やら小説を面白く読むヒントが隠されているように感じましたのでご紹介します。シンパシー感じました。
最初のアプローチで本をどこまで読む?
ある男性から、読書芸人の3人にこんな質問がきました。
読み始めてかなりのページまで読まないと、次読む時に内容を忘れてしまいます。皆さんは最初のアプローチでどのくらいまで読みますか?
又吉の回答は?
『僕は1行目から楽しみ。自分で始めて小説を書いてみた時、原稿用紙10枚くらいで終わっちゃって、あらすじ書きみたいで全然面白くなかったんですよ。めっちゃ難しいやん!!て思ってから本の見方が変わった。』
分かるけど、質問の答えになってないような気もしますね。全ての部分で楽しめるから、続きからの読み出しも苦痛じゃない、ということでしょうか。
光浦の回答
『感情がグッと入ったら一気に読んじゃうので、とりあえず感情が揺さぶられるとこまでは読まないと。あとは、己を捨てる。読みづらいな〜と思って読んでちゃダメなの。向こう(書き手)の文章のリズムがずーっとあるから、その波に乗れたら・・・』(ここで話は遮られました・・・。)
ホトちゃんが「えーそれって上級者じゃないのー?」と言っていましたが、これが正解だと思いました。
光浦靖子「書き手のリズムに乗る」の真意は何か?
読みにくい作品こそ個性が強く出ている
挫折する人が多い作品は作者の個性が強く出すぎていて、それが理解できない、言葉の意味がわかんない、という人が多いように見受けられます。ネットで本のレビューなんかを見ていると特にそう思いますよね。
書き手のリズムに乗る方法はあるのか?
実は私も最初は本をあまり読めませんでした。しかし、急に転機が訪れたのです。
学生の頃、例によって難しい(と感じる)小説を何度も読み返しながら、頭をかかえて読んでいました。でも、結局は途中で考えるのが嫌になってしまい、何も考えずにボーッと眺めていたんです。
ひたすらボーっとしていたら・・・・
ん?
何だか頭にスイスイ文字が入ってくるぞ?
そこで初めて「こうやって読むのか!!」と気が付きました。嘘みたいですか?でも、本当です。なんか、そう思う瞬間がやってくるのです。結局、光浦さんの言っていることと同じ。
自分を「無」にする
それだけでした。
そして、私は知りました。
読みにくい小説は、簡単に読めてしまう小説の何倍も面白いという楽しみを。
なぜ読みにくい本をわざわざ読むのか?
身を任せると見えるもの
個性が強いということは、その人にしか描けない世界が書いてある。つまり
『名著』です。
逆に、読みやすい作品というのは似た類の書籍がたくさんありします。そういった作品を読みたい時もあるし、それが悪いとは言いません。でも、そうでない作品に出会った時に、今までと同じ読み方をしていたら勿体ないと思いませんか?
私達は自分の読みたい本を選びますが、本は読む側に合わせて変化してくれません。どちらかと言えば、歴史の偉人・著名人から自分の持っていない世界を見せてもらうということです。
そんな時ぐらい「自分」はちょっと横に置いて、相手の文章に身を任せてみてはどうでしょうか。
1回で全てを理解する必要はない
一字一句、細い言葉まで理解しなきゃいけないことはありません。
大切な言葉は、ポツ、ポツ、と出てくるのですから。そのポツとポツが繋がって、話が少し見えてきた時に、理解できなかった部分が少し分かるようになってくる。そういうものです。
1周読み終わって、なんとなく分かったら2度めを読む。するとと新しい見方ができる。
これもまた名著の醍醐味と言えます。
冒頭の質問は、本の世界に再び入っていくことを苦痛に感じるから出た質問だと思います。多少読み返すのは悪いことじゃない。誰にだってある。
でも、「苦痛に感じるような読み方をせず、身を任せなさい」と光浦さんは言っていると思うのです。
若林の回答
『AMAZONのネタバレ・レビューを先を読まないように確認しながら読む。』
(スタジオ笑い声…)
・・・。
もっと初歩的な読み方の話をしろ!ヽ(`Д´#)ノ
と言う人はこちらの記事をどうぞ。