黄色い人参、金美人参(キンビニンジン)を使った料理5品をご紹介します。
人参特有のクセが少なく、甘くて皮まで食べられるのが特徴。春は特に甘みが強いです。そのまま噛むと完熟していない柿のような甘さと、シャクシャクした歯ごたえが楽しめます。
金美人参の特徴を活かすため、生食が推奨されていることが多い野菜です。
※分量は記載していません。材料と手順、ポイントを書いているので参考にして下さい。
※全てオレンジ色の人参でも作ることができます。
金美人参ドレッシング(タレ)
何にでも合う万能ダレです。
肉、魚、野菜、豆腐などと一緒にどうぞ。
【材料(洋風)】
- 金美人参
- 玉ねぎ(辛すぎないもの)
- オリーブオイル
- レモン汁(もしくは酢)
- 塩・コショウ
- パセリ(あれば)
【材料(和風)】
- 金美人参
- 玉ねぎ
- オリーブオイル(サラダ油orごま油でも)
- ポン酢(もしくは酢&醤油)
- おろし生姜(お好みで)
作り方
金美人参をすりおろし、玉ねぎはみじん切りにします。玉ねぎが辛い場合は水にさらして下さい。ボウルなどに入れ、調味料などを全て入れて混ぜ合わせて完成。
【ポイント】
少し時間をおくと味が馴染みます。味がもの足りない場合は砂糖やはちみつを混ぜて下さい。ドロドロすぎて使いにくい場合は、少量の水で伸ばして下さい。
玉ねぎの量が多かったり、辛すぎたりすると優しい人参の味が隠れてしまいます。控えめがおすすめです。今回は生食に向く紫玉ねぎを使用しました。
金美人参の黄色いスープ
甘さを活かしたトロトロ&フルーティーな、あっさりスープです。
【材料】
- 金美人参
- 玉ねぎ
- スープストック
- オリーブオイル
- 塩・コショウ
- パセリなど彩り
※2人分で金美人参(中)約1/2~2/3本、玉ねぎは1/4個。
※スープストックは野菜や肉でとった出汁なら何でもOK。なければ[水+コンソメ(ブイヨン)]で代用して下さい。今回作ったものはチキンスープを使用しました。
作り方
金美人参はすりおろし、玉ねぎは細かいみじん切りにします。鍋にオリーブオイルを敷いて熱し、玉ねぎが透き通るまで炒めます。そこへスープストック、すりおろした金美人参を加え、煮立たせます。塩・コショウで味付けをして完成。
【ポイント】
コクを出したい場合はオリーブオイルをバターに変えたり、仕上げに粉チーズを加えて下さい。香りづけにローリエも合います。シンプルな方が金美人参の味がより引き立ちます。お好みでどうぞ。
すりおろすのが面倒な場合は、人参を適当な大きさに切って作り、柔らかく煮えたらスープと一緒にミキサーにかけて下さい。
金美人参と粉チーズのリボンサラダ
ピーラーを使って作る、簡単サラダです。
【材料】
- 金美人参
- 塩
- オリーブオイル
- コショウ
- レモン汁
- 粉チーズ
- パセリ(あれば)
作り方
金美人参をピーラーでスライスしてボウルに入れます。ごく少量の塩を入れて全体に塩が馴染むように混ぜあわせ、2~3分置いてしんなりさせます。水が多く出る時は捨てて下さい。そこへオリーブオイル・レモン汁・コショウ・粉チーズ・パセリを入れて混ぜ合わせます。塩が足りなければここで調整し、器に盛って完成です。
【ポイント】
オレンジ色ニンジンのリボンサラダは水を絞ったり、軽く湯がいたりするのが普通です。金美人参はクセがないので少ししんなりさせる適度の塩で水が出すぎないようにし、美味しさを活かします。
長くスライスすれば、まるで平打ちのパスタみたいです。
金美人参の千切りサラダ
金美人参の食感を活かした、いくらでも食べられるサラダです。
【材料】
- 金美人参
- 玉ねぎ
- オリーブオイル
- 塩・コショウ
- レモン汁(または酢)
- ツナ缶・パセリ(なくても)
作り方
金美人参は千切り。玉ねぎは千切りにして水にさらし、水気をよく切ります。ボウルなどに金美人参、玉ねぎ、調味料とその他の材料を全て入れ、混ぜて完成。
【ポイント】
少し時間をおくとしんなりして味の馴染みが良くなります。ツナは味が強いので、あまり入れすぎずに風味付け程度がおすすめです(入れなくても美味しい)。レーズンとの相性も良いのでお好みで加えて下さい。水菜などクセの少ない葉野菜をプラスすると彩りも豊かに。
たくさん作って清潔なタッパーに保存すれば、便利な常備菜に。冷蔵庫で3日程度保存可能。
金美人参のきんぴら
金美人参の甘さが引き立つ、あっさりしたキンピラです。
【材料】
- 金美人参
- 白煎りゴマ
- かつお節
- 塩、しょうゆ
- 砂糖(もしくはみりん)
- オリーブオイル
作り方
オリーブオイルを敷いたフライパンを熱し、千切りにした金美人参を炒めます。少ししんなりしたら、調味料を入れてサッと混ぜ、かつお節を入れて軽く混ぜて火をとめます。盛りつけたら白煎りゴマをかけて完成。
【ポイント】
金美人参の色を活かすため、醤油を控えめにして塩を使います。生でも美味しい人参ですから、炒める時間を短めにして食感を活かしましょう。
料理をする時、食材や食器、テーブルクロスに黄色を意識して取り入れるのがおすすめです。グッと華やかになり食欲が増進されますし、料理の楽しさもアップします。
人は暖色系の色が強ければ強いほど食欲が増進されます。料理をする時、緑の野菜だけでなくトマトやニンジンなどの暖色を意識して食卓に並べる人も多いのではないでしょうか。
しかし黄色い野菜というのは数も少なく馴染み深さもありません。そのためあまり使われない傾向にあるのですが、実は取り入れるとバランスが取りやすくなる色です。
次に選ぶ時は意識してみてはいかがでしょうか?
▼今回は巨大な金美人参が安く売っていたので、それを使って色々と作ってみました。
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