(photo by Steven Ritzer)
今まで読んで面白かった本を連打します。
ジャンルはごちゃ混ぜです。
読書の秋におすすめの本
哲学的な何か、あと科学とか:飲茶
哲学って気になるけど難しそう、と言う人におすすめ。面白さがわかる入門書として非常に読みやすくまとめられています。ドラえもんの話が出てくるとことか、読んでてワクワクしてきますよ。
進化しすぎた脳:池谷裕二
脳科学入門書。心とは何か?脳との関係は?が気になる人におすすめです。
中学生に講義した内容をまとめたもので、とても分かりやすい内容になっています。
一般向け脳科学書で定評のある池谷裕二さんです。
いないも同然だった男:パトリス・ルコント
人事と思えない人はぜひ。誰にも気付かれない男が、自分の存在を証明しようとする小説。見え隠れするユーモアと雰囲気が面白く、醸し出す雰囲気が抜群です。ルコントはフランス映画の巨匠ですよ。
ボクは坊さん:白川密成
お坊さんのエッセイ。坊さんになるまでや、密教の基本的な考えも分かる軽い入門書のような内容。非常に読みやすい。ほぼ日でも紹介されているお坊さんです。
ソクラテスの弁明:プラトン
イデア論のソクラテスです。難しい話ではなく、告発されたソクラテスが弁明する際の頭の回転の良さと、知恵を披露するカッコ良さを堪能して欲しい。
考えるヒント:小林秀雄
近代批評家の文章に触れてみたい人には、エッセイのような本書は面白いと思う。頭をひねりながらゆっくり読み進めると、小林氏の根底に走る真っ直ぐで強い個性が見えてくる。
世界を変えなかった13人
ノーベル物理学賞に沸いているが、歴史に名前を残さない、しかし偉大な研究をしてきた隠れた人たちがたくさんいます。そのほんの一部を見てみよう。
少女地獄:夢野久作
日本三大奇書「ドグラ・マグラ」夢野久作の短編集。奇怪な世界観が好きな人は是非。その辺のホラーやミステリーとは全く違います。
ブエノスアイレスの食堂:カルロスバルマセーダ
お洒落で美味しい食事の本ではありません。アルゼンチンの歴史と食堂を舞台に、時間軸を上手く使いながら事件を描いていく。恐ろしさと奇怪さを持った面白みのある物語。
「それ、どうでもいい」という過ごし方:小池龍之介
色んな事に真面目過ぎて、こだわりすぎて人生疲れる、という人に読んで欲しいお坊さんの本。新聞などにも仕事論を寄稿しており、その考え方はある意味合理的で、優しく、面白い。
発酵は力なり:小泉武夫
だらしない感じのおっさんのふざけた雰囲気が好きで、発酵食品も好きという人はぜひ。ウンチクは本物。発酵食品て何でこんなにワクワクするんでしょう。
トワイライト:重松清
大人が今の自分を見つめなおす、そういったメッセージ性のある小説。子ども時代は万博のとき、それから大人になって再開した同級生たちの物語。
昆布と日本人:奥井隆
これから鍋の季節ですから、昆布について詳しく知っておくのも悪くないと思います。日本のダシ、昆布の歴史・効能・利用法、あれこれ学べます。鍋をつつくときのネタにも。
フェルメールの食卓:林 綾野
フェルメールの絵が好きで、知ってみたい人は読んでみると色々知ることができます。フェルメールの時代の食事のことや、レシピも掲載。とても美しく、興味深いものがズラリ。
ストレスとはなんだろう:杉晴男
「ストレス」という学説がいかにして生れたかをまとめた本。
心が病気に影響を与えるなんて誰も思っていなかった時代からの変遷です。ブルーバックス。
考える人とおめでたい人はどちらが幸せか:シャルル・ペパン
フランス人著者の哲学入門書。「考える」とはどういうことか。おめでたい人が苦手な人は読んでみて下さい。
夜中にジャムを煮る:平松洋子
女優の杏ちゃんがラジオで紹介してました。台所エッセイ。食べ物と関わることが好きな人がワクワクするような本。単行本が良いと思います。
台所のおと:幸田文
短編作品集。ユーモラスな感性と流れる文章で、音を表現しています。ゆったりと静かな部屋で読んで欲しい。味わいの深い作品。
伊勢神宮の衣食住:矢野憲一
伊勢神宮の神官、矢野憲一による、伊勢神宮の衣食住と歴史の関わり。どのようにして守られてきたのか、営みや信仰をふくめて書かれている。
伊勢神宮とは何か:植島 啓司
伊勢神宮の起源に迫る!と書かれている本だが、その歴史や考えを学ぶのにとても勉強になる本。
まとめ
小説ほとんど入れられませんでした。そのうち追加します。
昔の隠れた名作はKindle版がないですが、読む価値のある本はまだまだたくさん眠っていますね。