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重松清のおすすめ小説10冊&良いところまとめ。

 2015/08/03  

人気の重松清さんの作品のおすすめです。

20冊以上読みましたが、何だかそんな気がしないのが重松さん。

読みやすいのが最大の魅力の一つと言えます。
好きな人は何冊も読むぐらいハマる、その魅力をお伝えできたらなと思います。

重松清、おすすめランキング

1位『疾走』

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重松作品の中で異質とされる衝撃作。評価は分かれますが、私は一番好きです。著者の作品を”温かさが良い”と思って読んでいる人にはオススメしません。人間の持つ”負”のリアルが描かれています。

主人公が人生を走り抜けるスピード感と、一気に読まずにはいられない読者のスピード感が見事に重なり、まさに『疾走』。最後の最後まで展開し続けるので長編でも読み飽きませんでした。

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2位『エイジ』

山本周五郎賞、受賞。重松清らしい作品で、著者の少年ものでは一番の良作だと思う。あれこれ手を出すならまずはこれがおすすめ。

主人公は中学生である”エイジ”。”キレやすい子ども”がテーマで、そういった子が社会問題化された時の作品。葛藤するエイジの心を視点に物語が進行するため、話に入りやすく一気に読めます。

中学生が内に秘める衝動と、冷静で平坦な部分の両面を扱っていて、そこがいかにもリアルな中学生らしい。大人も楽しんで読める内容。

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3位『トワイライト』

大人の長期休暇におすすめしたい。読む年齢によって受け取り方が変わりそうな作品で、10年後に読んだらまた違った感覚で考えさせられそう。

小学校の同級生が卒業記念にタイムカプセルを埋める。大人になり、開封するために久しぶりに再開したのだが・・・。大阪万博に夢を馳せていた少年の頃と、大人になった今の現実を対比させながら、人生を問う作品

当時の夢を彷彿とさせ、今も変わらないものの象徴として「トワイライト」というタイトルと「太陽の塔」が表紙に描かれている。同級生グループがドラえもんの”のび太”たちと似た設定になっているのも魅力的。

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4位『半パン・デイズ』

東京から海沿いの田舎へ引っ越した小学生の、少年時代を描いた長編。9つのエピソードに分けて構成されている。

1人の気の弱い少年が、様々な出来事を通して心を開いていき、少しずつ成長する。誰もが幼い頃に経験したであろう、周囲に対する疑念や葛藤、勇気、感動。少年時代のみずみずしさを思い出させてくれてる作品。温かくて優しい雰囲気。時代背景は万博(また!?)で古いが、世代の違う私でも楽しめて、とても面白かったです。

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5位『ビタミンF』

直木賞受賞作品。著者の「家族小説」代表作。重松節がよく出ている短編7編で構成されている。

どの作品も”なんだかうまくいかない家族”の話で、重松得意の父親(男性)目線で進行する。家族の問題は簡単キレイに解決することばかりじゃないけれど、それでもちょっとずつ前に進もうとする姿を描き、読者に少し元気を与えてくれるかもしれない。なんとなーく、重松でも読んでみたいなーと思った時にオススメ。最後まで読むと、あとがきにビタミンFの意味も…。

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6位『カシオペアの丘で』


北海道の田舎で生まれ育った主人公(男)が、東京へ出て、やがて北海道へ帰り、死へと向かっていく壮大なスケールの長編小説。巷のレビューで評価が分かれているが、個人的には傑作。2位にしたいくらいです。北川景子さんの好きな本らしい。

主人公と幼なじみ(+恋愛をした女性)、それぞれが自分の人生で心に傷を抱え、罪の意識を持ち、「許し」を願う。ドロドロしたエピソードが主軸となっていますが、文章はゆったりと優しく、読みすすめると主人公と共に心がだんだん浄化されていくような感覚を得られます。

スピード感や展開重視の作品が多い現代小説の中で、これだけゆったりと読み進めた方が良いと思える作品はめずらしいし、嫌いじゃない。田舎から都会へ出たことがある人は共感しやすい内容かもしれない。

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7位『くちぶえ番長』

小学生の頃を思い出せる、大人が読んでも面白い子どもの友情物語。『小学四年生』に掲載された小説で、子どもにも読みやすい。

”小学4年生の男の子と転校生が駆け抜ける一年間”という青春の王道設定。小学生の活き活きとした部分や、変化していく様子が心地よく、この年齢の子どもならではの良さを捉えた軽快さがある。

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8位『十字架』


”いじめ”をテーマとした重松小説の代表作。

”いじめを苦に自殺した少年”。その周囲に立つ人間の心模様、十字架を背負いながら生きていく姿を重々しく描いた作品。中学2年生の主人公は、クラスメイトの自殺に葛藤しながらも、両親・教師・クラスメイト・記者など、様々な立場の人たちの様子を冷静に見ている。その葛藤の先にあるものとは…

そんな重松節全開の本作だが、一気に読み終えた後に虚無感が残る。貴方ならどうしますか?と問いかけられている気がした。

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9位『日曜日の夕刊』


12編で構成される短編集。家族小説としては、個人的にはビタミンFよりも好き。

ビタミンFと似たようなタイプだが、設定や文章など、こちらのほうが少し軽め。重松小説は、登場人物を”普通の人”にしようとし過ぎて嘘くさく感じることがあるが、この小説は”力み”を感じずさらっと読める。大きな感動や重さはいらない、でも、少しだけ”じんわり”したい、そういう気分の時にぜひどうぞ。

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10位『流星ワゴン』


テレビドラマ化され、一気に有名になった。重松得意のサラリーマンの話と、SF的な要素をドッキングさせた長編作品。家庭も仕事もうまくいかずに疲れ切った男が、死んだ親子の運転する”謎のワゴン車”に乗り、過去をやり直す旅に出る。昔の自分や家族を見つめ直し、徐々に気持ちに変化が起きる主人公。やがて現実の世界へ戻るのだが…。

ストーリーや展開が面白いので、初めての人は楽しめる作品だと思います。
ちなみに、ドラマと内容が異なる部分も多い。

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重松清作品の良い所4つ

考える余地を残してくれる

人生における「答えの出ない問題」を、主人公の人生の一部として描いていく、というのが基本スタイル。ドラマチックで非現実的な事件が起きるような作りではないため、解決してすっきり!ということはないが、その分考える余地を残してくれる。主人公が葛藤しながら何かを掴んだような、そうでもないような、その”あやふやさ”が魅力。

とにかく読みやすい

テーマから外れることなく一本筋が通っているので、不快感を感じること無くサクサク読み進められる。使われる言葉も難しいものは一切なく、現代人が日常的に使う言葉で書かれている。一文が短く、段落分けも多い。

物語に入りやすい

親子・仕事・学校生活・友人関係・恋人などありふれた日常を題材にしたものが多く、登場人物もごく”普通っぽい”人間。気持ちや行動を理解し易い。多くの人が一度は経験したことのある感情を扱うので、少年の話でも当時の自分を思い出しながら読むことが出来る。

重松清のスタイルが確立されている

重松作品を読んで一度面白いと思ったら、他の作品を読んでもまず大きく後悔しない。小説ごとにテーマが違っても世界観や描き方は大きく変わらないので、好きな人はとことん楽しめる。

ということで、読書は最高!!