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「夜のコーヒー」が体内時計を乱す作用??/嗜好品に対する「良し悪し」の認識。

 2015/09/24  

AFP通信(9/17)にこんな記事が掲載されました。

寝る前にコーヒーを飲むと、予定の就寝時間に眠りにつくのが難しくなり、朝起きるのがさらに辛くなるのは、カフェインによって体内時計が乱されるからだとする研究結果が16日、発表された。

 米研究チームが米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン(Science Translational Medicine)」に発表した研究については、カフェインを含む飲料を夜に飲むことで就寝と起床が遅くなる理由を説明するだけでなく、将来的には、時差ぼけの影響を抑える目的でカフェインを使用するのに適したタイミングについてのヒントをたらす可能性もある。
(以下、略)

薬学とか、経済に影響を与えるという意味では大切な研究なのでしょうが、健康オタクとか雑学好きの頭でっかちが騒ぎ出しそうで「はいはい」と思ってしまう人も多いはず。簡単にこれらの記事にひっかかる彼らの何が私達に「はいはい」とか「なんか言ってることが不快」と思わせるのでしょう。

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嗜好品ドラッグ論争の意味はある?

「酒・タバコ・コーヒー」などの嗜好品は問題があるとして取り上げられる代表格ですね。これらに関する研究は山ほど行われてきて、良しとする派も、ダメとする派もたくさんいるのが現状。どこまで行っても平行線状態が続いています。

そしてこの一見バカバカしく思える問題は今後も解決されないまま、しばらく続いていくのではないか、と思えてなりません。なぜなら…

情報を受け取る側の認識に問題が?

日本薬科大学の船山信次教授の書籍『毒と薬の世界史』の中にこんな一文があります。

毒草として有名なトリカブト属植物も漢方では重要な薬草の一つである。毒や薬は生まれながらにして毒や薬なのではなく、あくまでも、人間によって毒にも薬にもなるのである

つまり「毒」と呼ばれるものも「薬」と呼ばれるものも、それを摂取する人間によって「毒」にも「薬」にもなり得るよ、ということです。

酒もタバコもカフェインも、薬として認識されていた時代がありました。しかし、上記の嗜好品に関しては『これは別物』という認識が未だに強く根付いています。

これは、学者やメディアが偏った認識のもと「毒」としてのデータばかりを大量放出した結果生まれた考えと言わざるを得ません。

ちなみに「薬・効果」という偏った主張が強すぎるのが食品と化粧品の業界だと思います。チョコレートのカカオだって「薬」として使われていた国もありますし、タバコのような常習性も認められています。

『あくまでも、人間によって』という認識

ここで「現代は研究が進んでいて、昔の人は本当のことを知らないから間違えていたんだ」と得意気に主張をする人がいますが、それはナンセンスです。

研究が進んだから薬が毒に変わるなんてあり得ません。最初からどちらの性質も持ち合わせていて、摂取する人の体の状態や量によって「毒」にも「薬」にもなり得ると考える方が自然です。船山教授の「あくまでも、人間によって」というのはそういう意味です。

そもそも研究というのは、人間の体に与える影響を「薬」と「毒」両方の観点から分析するものです。だからこそ、どちらか一方だけを強く主張している話ほど信用できないし、そういう主張をする人たちの言うことがおかしく聞こえてくるのだと思います。

まとめ

偏った意見を持つ人ほど「最近の研究では」「最近の研究では」とよく言います。まるで、エジソンが大発明でもしたかのように。

その次は「バランスが大事」と言い出します。バランスという言葉も「バランスの基準」を自分の中に作ってしまいがちです。その基準に縛られると、臨機応変に対応できなくなってしまいます。基準はあくまで基準であり、正解ではありません。そして人間が変化する限り、正解も変化し続けます。

歴史に学び、研究に耳を傾け、深い知識を持って臨機応変に対応する。

臨機応変は英語で「Resourceful」です。
バランスは「均衡」です。調和という意味でも使われます。
言葉の意味はよく知っておかなければいけないな、と思います。

私はコーヒーが大好きです。