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「着物」はちゃんと仕立てた方が良い理由。レンタルってダメなの?

 2015/10/28  

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「着物は買って仕立てるべき?」
「それともレンタルで十分?」

意外と知らない着物のこと。

でも、お金がかかることだから、この際ちゃんと知っておきませんか?

そんなわけで今回は着物の考え方と、仕立てやレンタルについての考え方をご紹介。

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美しい着姿は仕立てで決まる!

「自分で買って仕立てた着物」と「レンタル」の一番の違い。
ある意味、値段やコーディネートよりも大事なこと。

それはヒップのサイズです。

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呉服屋さんで作る場合「身長・ヒップ、腕の長さ」を測り、その人の身体に数ミリ単位で合わせて仕立てます。

対してネット等のレンタルの場合、選ぶ基準は「身長」のみ、という店がほとんど。
しかも155cm~165cmのように、かなり広い範囲で分類されています。
(更に特別ジャンボサイズもありますが、かなり大きいです)

レンタル着物は小さいと着ることができないため、大きい身長に合わせて仕立てるのが基本。
ですからほとんどの人が大きいサイズを無理やり着ることになります。

では、それの一体なにがダメなのでしょうか?

ピッタリの着姿とは?

ヒップが合っていない着物を着る、ということは、前からの見た目を重視して着付けるということ。つまり後ろ姿を見た時に「背中心」と呼ばれる縫い目がお尻の中心からズレて着ることになります。

下の図は、仕立て上がりの着物を簡略化して図にしたものです。
①が背中心。
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①は他人から見てもすぐに分かります。
特に結婚式などで着る訪問着や留袖、色無地、付下げは無地の部分が多いので、よりくっきりと見えてしまうのです。

②と③は「左右の太ももの真横」から「少し前目」になる位置に着つけることで、ボテッとせずスマートな着こなしになります。(真横からだと前の柄が見えないように着る。)

③は上前と下前の縫い目を丁度重なるように着付けます。ヒップが大きいとこの縫い目が重ならないので「あら?あの方最近肥えてきたのかしら?」ということになるわけです。

大きめのレンタルを着ると?

カンの良い方はもう分かると思いますが、ヒップが大きいものを着ると中に巻き込む量が増えるため、背中心が思いっきり右にズレます

洋服で言うならば、OLが履くピッチリめの「タイトスカート」が回ってしまっているような、バシッとキマらない間抜けな感じ。着物の場合は回して直せないので、もっと重症かもしれません。

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ちなみに背中心が大幅にズレている着方に関して、着物業界では2番目にダサいとされています。もう、着付けとかコーディネート以前の問題です。
(1番目はお下がりのツンツルテンです。)

バレなきゃいい??

そうです、バレなきゃいいんですが、バレてるかどうか分らないのが難しいところ。
気がついたからと言って指摘する人はほとんどいません…。

ましてや結婚披露宴のように大勢の人が集まる場所は、誰が詳しいかなんて分からない。

私の着物業界での経験では、政治家の奥さんとか、芸能人とか、会社役員とか、中央区に住んでいる謎の金持ちとか、お金を持っている人ほど着物の知識も深く、見る目も厳しいので1発でバレると思います。

また、最近は働く独身女性で、趣味で着付けをしている人も大勢います。
お茶や踊りをやっている人、水商売の人にもバレます。

うーん、厳しいですねぇ。

じゃあ、レンタルってみんなダメなの?

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ぽっちゃりめの人や、サイズの上限に近い身長の場合は、サイズが合いやすいので使えます。

例えば155cm~165cm向けレンタルの場合、身長が163~166cmで標準~ややぽちゃ体型の人は着られる場合が多いです。身長が小さめでも割腹が良ければOK。(長い場合は調整可能)

155cm~160cmの標準体型や細めの人は相当厳しいと思って下さい。
(ネットレンタルの見本写真を見ると背中心がズレまくってるサイトがあります。)

どうしてもレンタルする場合は?

ネットレンタルに合うサイズが無い場合は、お店に行って試着できるレンタルを活用することをおすすめします。(ネットはサイズの幅が大きすぎるので)

ちゃんとした店だとサイズの区分けが細かいところもあるので、自分に合ったサイズが借りられると思います。特に標準体系の人は見つけやすいはずです。

中古や新品を買う場合はどうなの?

中古は体力勝負!

中古の場合、同じ質の着物ででも新品よりずっと安く買えるのは事実です。

その背景には、ここ数年で老舗の呉服屋がいくつも倒産し、その在庫が中古店に流れていったことも少なからず影響を与えていると思います。

中古は店にもよりますが、反物(丸巻きの生地)から仕立て上がりまで色々置いてあります。

しかし、反物の場合は仕立てに数万円(店による)かかりますし、仕立て上がりも自分に合ったサイズと柄を見つけるのは一苦労。「あ、これいい!」と思うと値段が一気に跳ね上がったりもします。

探す時間と体力がある人は探してみるのもいいかもしれません。

仕立てる場合は着物だけで大丈夫。

帯は基本的に長さを調節しながら使うものなので、奇抜なウエストの持ち主でなければ家にあるもので大丈夫です。

着物の場合は安くても30万円~(仕立て代込み)の価格がおすすめ。
あまり安いものだと生地や染が悪く、逆に10万円以上出すのが勿体無い、なんてことになりがちです。

それならばドレスを着たほうが良いかなと。
(これはあくまで個人的好みですが)

長襦袢なども含めて一式揃える場合、最低でも50~70万くらいが安心です。
(振り袖や打ち掛など、式の主役が着るものはもっと高いですよ!)

セット一式20万円!みたいなのはあまりオススメしませんが、ほとんど着ないとか、自分の代だけで終わらせる間に合わせなら、それでも良いかもしれませんね。

着物まとめ

着物は難しいイメージがありますが、洋服と大差ありません。

洋服にも普段着と礼装があるように、着物にも普段着と礼装があるだけ。
使わないから皆知らないだけで、難しくはないんです。

タイトスカートをどう履くか、そこにこだわるのかこだわらないのかの差が着物にも出る、ただそれだけのことなのです。

【着物川柳】
『着物なら キレイになれる 勘違い』

せっかく着るならキレイに着て頂きたいです(^^)

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